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運動している子供が膝が痛いと言ったら、円板状半月板かも!

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半月板が膝にあることは、大半の方がご存知かもしれません。

半月板というからには、月の満ち欠けを表しているので、満月のような丸い形ではないということが何となく分かるとお思います。

円板状半月といって、病名にもなっている半月板もあるのです。今回は円板状半月板について詳しくお話していきます。

目次

円板状半月とは?

引用元:日本整形外科スポーツ医学会広報委員会

半月板は衝撃を緩和する膝のクッション役です。膝の内側と外側の両方に存在しています。通常は半月というか、どちらかというと三日月状をしています。

ところが、生まれつき分厚く丸くなっている人がいるのです。

それを「円板状半月板」といいます。

引用元:日本整形外科スポーツ医学会広報委員会

どんな人に多いの?

生まれつき円板状半月板の人は、アジア系の人種に多く、全体の20%くらいと言われています。しかし、その全員の半月板が痛くなるわけではありません。

痛みが出る人は、円板状半月板に何らかの原因で傷ついた場合です。特に、子供時代に発症することがほとんどです。子供の中でも、スポーツをする小学校高学年が最も多くなっています。

内側と外側、どちらの半月板に多いかというと、外側半月板を痛める人がほとんどで、内側半月板を痛める人は稀です。

また、片方が円板状半月板だと、両足の可能性も高いため両側発生例は80%の頻度で起きます。

円板状半月板を痛めると、どんな症状?

小児の場合は、痛みを伴わないことも多いです。

・膝が動かない

・膝が曲がらない(きしむようなスナッピング)

・膝が伸びない(半月板特有のロッキング現象)

このような症状を訴えてきます。

詳しい検査はMRI

引用元:日本整形外科スポーツ医学会広報委員会

レントゲン上では、明らかな変化は見られません。

MRI画像検査で、正常な半月板か円板状半月板なのか検査できます。

円板状半月板は「長方形型半月」といい、半月板が長方形に写って見えたり、「蝶ネクタイ型半月板」と言われます。

しばらくは、運動やスポーツを控え経過観察して痛みが引くのを待ちます。

しかし、強い痛みが長く続いたり、運動すると痛みが再発するようであれば手術適応となります。

手術法は、

・「傷ついた部分の縫合」・「部分的切除」

・「半月板形成的部分切除」といい、正常な半月板のように形成する方法

などがあります。

手術をした場合、術後20%の確率で、 関節の中に軟骨(なんこつ)が剥がれ落ちてしまう離断性骨軟骨炎(OCD)発生することもあるので注意が必要です。

部分切除することにより、半月板の強度が低下したり、全部切除してしまうと、膝の外側関節裂隙(膝の外側の間隔)が狭くなってしまうため、将来的には「変形性膝関節症」の早期発症リスクが予想されます。

 

このように、自分のお子さんが、スポーツをしていて、突然膝が痛く、伸びない曲がらないなどの症状が出たときには、円板状半月板も疑ってください。